2018中京記念の展望 ~推定FP5位内かつ推定SP3位内は3-1-0-4

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中京記念の展望

私の地元、中京競馬場で開催され、夏の中京のフィナーレを飾るレースです。昨年はウインガニオンが2番手から抜け出し、後続を完封しました。

さて、今年はどうなるのか?中京記念を展望していきます。

1.主な登録馬の過去4走戦績とAP指数

まずは登録馬と過去4走の戦績、マークしたAP指数、SP指数を見ていきます。下記リンク先のGoogleドライブに格納したファイルをご覧ください。

中京記念の登録メンバーリスト

※AP指数は補正前の生値になりますので、レース当日のAP指数とは異なります。

コース関連度の高いコースでAP指数、SP指数が高い馬を見ていきます。

ガリバルディ

前走のマイラーズカップ(京都芝外1600m、コース関連度E)で4着。AP指数95はメンバー中トップ。SP指数も+6とまずまず。一昨年の勝ち馬で中京芝1600mとの相性もよい。

ロジクライ

こちらもマイラーズカップ組で7着でAP指数は93。サングレーザーがレコ駆けした要因となる逃げをしながら、ガリバルディとは0.2秒差。当日の京都芝コースも3角5番手内複勝率28%と先行馬に少々厳しいトラックバイアス。

アメリカズカップ

2走前の都大路S(京都芝外1800m、コース関連度E)で6着、AP指数87、SP指数+7。先週の函館記念でエアアンセムが当レースでのAP指数の威力を示してはいるが、当馬は速い上がりを必要とするレースでは成績が低下する。上がり34秒台をマークしたレースでは1-0-0-4、中京記念では過去6年で稍重の2014年以外はほぼ上がり34秒台以下を必要としており、マイナス要素。

ウィンガニオン

前走の安田記念(東京芝1600m、コース関連度B)で7着、AP指数83。昨年の勝ち馬で、中京コースは3-0-0-1と相性がよい。安田記念の開催された日の東京芝コースは、脚質別に見ると0-25-33-21-10と逃げ馬全滅、3角5番手内複勝率22%と先行馬に厳しいトラックバイアス。巻き返しの要素は十分にある。

2.過去5年の傾向分析

過去5年の傾向をAP指数的に分析していきます。

2017年 FP SP AP AM 枠番 馬番 馬名S 性齢 騎手 斤量 人気 通過順 走破タイム 上り3F
1 3     15 2 3 ウインガニオン 牡5 津村明秀 57 5  02-02-02 1332 34.8
  5     13 3 6 グランシルク 牡5 福永祐一 56 2  08-08-09 1336 34.4
    4 D 7 8 15 ブラックムーン 牡5 M.デム 57 1  16-15-15 1336 33.9
2016年 FP SP AP AM 枠番 馬番 馬名S 性齢 騎手 斤量 人気 通過順 走破タイム 上り3F
5 2     17 7 13 ガリバルディ 牡5 福永祐一 55 7  14-13-13 1336 33.6
2   4 D 14 4 7 ピークトラム 牡5 小牧太 56 6  03-03-03 1337 34.4
    2 B 6 6 12 ケントオー 牡4 和田竜二 56 4  14-16-16 1338 33.6
2015年 FP SP AP AM 枠番 馬番 馬名S 性齢 騎手 斤量 人気 通過順 走破タイム 上り3F
2 3     17 3 6 スマートオリオン 牡5 M.デム 57 6  02-03-03 1334 35.1
        12 1 1 アルマディヴァン 牝5 藤岡佑介 52 13  13-11-11 1334 34.5
        13 5 10 ダローネガ 牡6 浜中俊 55 3  10-09-11 1335 34.6
2014年 FP SP AP AM 枠番 馬番 馬名S 性齢 騎手 斤量 人気 通過順 走破タイム 上り3F
        21 8 15 サダムパテック 牡6 田中勝春 58 7  11-11-13 1371 36.1
    4 D+ 7 7 14 ミッキードリーム 牡7 太宰啓介 56 11  09-07-10 1371 36.3
    3 C 5 4 8 マジェスティハーツ 牡4 森一馬 56 5  13-11-10 1371 36.3
2013年 FP SP AP AM 枠番 馬番 馬名S 性齢 騎手 斤量 人気 通過順 走破タイム 上り3F
        36 8 16 フラガラッハ 牡6 高倉稜 57 5  14-10-10 1335 34.2
1 2     38 6 12 ミッキードリーム 牡6 太宰啓介 57 13  04-03-02 1336 34.8
  2 3 C+ 14 3 5 リルダヴァル 牡6 福永祐一 57 3  06-05-06 1338 34.8

AP指数は非常に相性の悪いレースです。AP指数1位は0-0-0-5、かろうじて2013年ドナウブルーが4着までは来ているが、あとは2桁着順ばかり。4位以内まで拡げても勝ち馬なし、連対馬2頭と散々な戦績です。こういうレースは手を出さない方が賢明かもしれません。

傾向① 推定SP3位以内かつ推定FP5位以内

傾向を絞り出すとするならば、推定SP3位以内は及第点ではないが、まずまずの戦績です。

推定SP3位以内: 3-1-1-11

ここから推定FP5位以内に入っている馬だけ抽出します。

推定FP5位以内: 3-1-0-4

2017年ウインガニオン(1着)、サンライズメジャー(9着)、マイネルアウラート(16着)

2016年ガリバルディ(1着)

2015年スマートオリオン(1着)、レッドアリオン(8着)

2014年クラレント(8着)、ダイワマッジョーレ(11着)

2013年ミッキードリーム(2着)

ガリバルディは例外ですが、先行できた馬はほぼ好走している印象です。

3.ステップレース別傾向分析

この項では臨戦過程別に見ていきましょう。こちらもGoogleドライブに格納したファイルを参照ください。

中京記念の臨戦過程傾向分析

このリストは、過去6年の中京記念出走馬が経験してきたレースでマークしたAP指数をごとに中京記念での複勝率を出したものです。

表の見方ですが、米子Sを例に取ります。過去6年で米子Sを使って中京記念に出走した馬は延べ16頭います。その内3着以内には4頭が入っています。

この16頭の内、AP指数最高値は72をマークしています。中央部72が黄色ハッチングされていますが、これは72をマークした馬が中京記念で3着以内に50%以上の確率で走っていることを示しています。

右へ数字が1つずつ減らしていき、71では複勝率33%以上、70と68では複勝率20%以上というように読み取ります。

つまり、そのレースでどのくらいのAP指数をマークしていると、中京記念ではどのくらいの確率で3着以内に来るのかを予測することができます。

また、そのレースでのAP指数が中京記念との関連度が高ければ、最高値付近では高い複勝率を示します。逆に関連度が低いと白抜きのような低い複勝率を示します。このような場合、いくら高いAP指数を示していたとしても割引が必要になります。

それでは、臨戦過程別に見ていきます。

米子S(3着内率:6/24)

同ハンデ戦時代も含めると上記3着内率。タイセイサミットが2着で、AP指数69をマークしているが複勝率20%以上とあまり高くない。2017年ブラックムーン、2016年ケントオーなどが好走しており、軽視もできない。

ダービー卿CT(3着内率:3/14)

グレーターロンドンが5着、AP指数67で複勝率33%以上。3着内に好走した経験馬は、2017年グランシルク、2013年リルダヴァルともにこのレース以外でAP指数75以上をマークしており、グレーターロンドンには厳しいデータ。

マイラーズカップ(3着内率:2/11)

AP指数93で白抜き、86で青表示なので、本番への関連度は高くない。ガリバルディが4着、AP指数95と過去最高値で臨む。関連度が低く、指数が高くても信頼しにくい出身レースではあるが、過去最高値とAP指数的には興味のある一頭。

京王杯SC(3着内率:2/10)

AP指数82から白抜きで、3着内馬2頭はAP指数62以下と関連度の低いレース。グレーターロンドンが4着でAP指数67、リライアブルエースが6着でAP指数66、ウインガニオンが7着でAP指数65。時計の速い、上りの速い競馬への対応力という点では、着順通りとみなしてよさそう。

安田記念(3着内率:2/8)

AP指数87で白抜き、AP指数81で複勝率20%以上の青表示と中京記念との関連度は低い。ウインガニオンが7着、AP指数83、ブラックムーンが16着、AP指数75で参戦。ウインガニオンはこのレースでも先行馬不利のトラックバイアスを受けながら0.7秒差に粘りこんでおり、関連度は低くても軽視はできない。

都大路S(3着内率:3/4)

サンプル数は少ないが3着内率75%、AP指数80以上で3着以内率100%と関連度は高い。アメリカズカップが6着、AP指数87で過去最高値で出走。上りの速いレースでの信頼度は落ちるが、先行力もあり、推定SPが上位に食い込んでくるようならば、面白い一頭。

4.展望と気になる馬

このレースはAP指数の信頼度が低いので、絞り込みにくいレースです。中京の馬場傾向も差し一辺倒ではなく、先週日曜も逃げ馬が5頭粘りこんでおり、イマイチつかみ切れていません。

ガリバルディ

マイラーズカップでモズアスコットから0.6秒差であれば、安田記念組、京王杯SC組とは遜色ない戦績で、AP指数はマイラーズカップ組過去最高値95と楽しみな一頭。

アメリカズカップ

都大路Sの中京記念との関連度の高さから、軽視しにくい一頭。ここを使ったエアアンセムが函館記念を快勝しており、AP指数の信頼度は証明済み。ウインガニオン、ロジクライといった先行勢がやりあう展開になるとトラックバイアスを味方につけてジリジリ伸びてきそう。

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それでは今週も競馬ライフを楽しみましょう!

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