小倉2歳Sの展望
夏の小倉開催フィナーレを飾る2歳重賞、小倉2歳Sの展望をしていきます。
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1.過去6年の傾向分析
過去6年の傾向をAP指数的に分析していきます。
2017年 | FP | SP | AP | AM | 差 | 枠番 | 馬番 | 馬名S | 通過順 | 走破タイム | 上り3F |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 3 | 4 | D+ | 13 | 8 | 17 | アサクサゲンキ | 03-02 | 1091 | 35.7 | |
2 | 20 | 7 | 14 | アイアンクロー | 07-06 | 1093 | 35.6 | ||||
3 | 2 | 17 | 5 | 10 | バーニングペスカ | 08-08 | 1093 | 35.4 | |||
2016年 | FP | SP | AP | AM | 差 | 枠番 | 馬番 | 馬名S | 通過順 | 走破タイム | 上り3F |
1 | 2 | 3 | Q+ | 9 | 3 | 4 | レーヌミノル | 02-01 | 1080 | 34.6 | |
2 | 2 | 3 | 16 | 2 | 2 | ダイイチターミナル | 08-06 | 1090 | 35.2 | ||
3 | 2 | 11 | 2 | 3 | カシノマスト | 04-02 | 1091 | 35.5 | |||
2015年 | FP | SP | AP | AM | 差 | 枠番 | 馬番 | 馬名S | 通過順 | 走破タイム | 上り3F |
1 | 1 | 5 | 3 | C+ | 4 | 3 | 3 | シュウジ | 04-02 | 1089 | 34.8 |
2 | 1 | 5 | 19 | 8 | 13 | サイモンゼーレ | 06-03 | 1093 | 35.0 | ||
3 | 5 | 2 | 23 | 3 | 4 | レッドラウダ | 03-03 | 1093 | 35.3 | ||
2014年 | FP | SP | AP | AM | 差 | 枠番 | 馬番 | 馬名S | 通過順 | 走破タイム | 上り3F |
1 | 19 | 4 | 8 | オーミアリス | 13-12 | 1084 | 34.3 | ||||
2 | 1 | 9 | 8 | 16 | レオパルディナ | 03-03 | 1084 | 35.1 | |||
3 | 1 | 23 | 7 | 13 | スノーエンジェル | 09-10 | 1085 | 34.8 | |||
2013年 | FP | SP | AP | AM | 差 | 枠番 | 馬番 | 馬名S | 通過順 | 走破タイム | 上り3F |
1 | 1 | 2 | 1 | S+ | 0 | 2 | 3 | ホウライアキコ | 02-02 | 1088 | 35.5 |
2 | 1 | 1 | S+ | 0 | 7 | 12 | ベルカント | 01-01 | 1090 | 35.9 | |
3 | 4 | D+ | 6 | 1 | 1 | ラブリープラネット | 08-05 | 1090 | 35.4 | ||
2012年 | FP | SP | AP | AM | 差 | 枠番 | 馬番 | 馬名S | 通過順 | 走破タイム | 上り3F |
1 | 1 | 17 | 3 | 5 | マイネルエテルネル | 06-07 | 1079 | 34.8 | |||
2 | 1 | 6 | 3 | 6 | クラウンレガーロ | 08-03 | 1079 | 34.5 | |||
3 | 12 | 5 | 10 | ラヴァーズポイント | 08-07 | 1082 | 34.9 |
まず目につくのは推定FP上位馬の好走です。推定FP指数順位で層別してみます。
[推定FP順位別]
推定FP5位以内: 3-5-4-25
推定FP6位以下: 3-1-2-53
複勝率にして3倍近くの開きがあり、推定FP上位馬を中心で分析を進めるのが良さそうです。一方で前走コースに着目してみます。
[前走コース別]
小倉芝1200m: 5-5-5-58
それ以外: 1-1-1-20
前走小倉芝1200m出走馬が圧倒的に馬券になっています。やはり同じコースを経験してきた馬の方が有利だということが分かります。では、前走小倉芝1200mでマークしたAP指数順位で比較してみます。
[前走同コース限定AP指数順位別]
4位以内: 3-4-3-15
5位以下: 2-1-2-43
やはり同コース限定でもAP指数上位の方が有利であることが分かります。さきほど推定FP上位に着目すると良さそうであったので、このAP指数上位の集団で推定FP順位別に戦績をまとめます。
[同AP指数4位以内推定FP別]
5位以内: 1-4-3-5
6位以下: 2-0-0-10
推定FP5位以内は、好走率が高く買い条件にできそうです。一方で、推定FP6位以下でも1着が2回あり、2017年アサクサゲンキ、2016年レーヌミノルになります。両馬ともに推定SP3位以内、AP指数4位以内と能力上位であり、どちらか一方の要件が欠けると好走率が低下します。
買い① 前走小倉芝1200mを使い、AP指数4位以内かつ推定FP5位以内
非前走小倉芝1200m組もみてみますと3着内に入っている3頭は次のようになります。
2016年2着 ダイイチターミナル
2015年1着 シュウジ
2013年3着 ラブリープラネット
推定FP、推定SP、AP指数のいずれかが上位に入っています。いずれの指数も下位になる場合、
推定FP、推定SP6位以下かつAP指数5位以下: 0-0-0-11
消しの条件になると考えられます。
消し① 前走小倉芝1200m以外を使い、AP指数5位以下、推定FP、推定SP6位以下
2.ステップレース別傾向分析
この項では臨戦過程別に見ていきましょう。こちらもGoogleドライブに格納したファイルを参照ください。
このリストは、過去6年の出走馬が経験してきたレースでマークしたAP指数ごとに今回レースでの複勝率を出したものです。
[各項目説明]
札幌記念時のシートを使って、項目と見方の説明をしていきます。
[出身レース]
ステップレース名
[出現数]
過去の札幌記念出走馬の出身レースを経験した回数。
[3着内数]
札幌記念で出現数の該当馬が3着内に入った回数。
[maxAP]
出身レースでマークされたAP指数の最高値。
[限界AP]
札幌記念で3着内に入った馬の出身レースでのAP指数の最低値。
[AP指数別複勝率]
出身レースでマークしたAP指数別に札幌記念の複勝率を示している。セルの背景色が赤→橙→黄→緑→青→灰→白の順に複勝率が低下していく。
函館記念でのAP指数が91、90では札幌記念では3着内なし、89から84で黄表示の複勝率50%以上と読み取ります。AP指数が低くなっていけば複勝率がそれだけ低下していくことを示しており、出身レースでのAP指数がどのくらいあれば今回レースで好走できるかの判断材料になります。
また、maxAP付近で低い複勝率を示すようだと、その出身レースが今回レースとそもそも関連度が低い可能性があることを示しています。
それでは、臨戦過程別に見ていきます。
小倉芝1200m新馬戦(3着内率:10/38)
出身レース一覧表からは読み取れませんが、過去6年で10頭の3着内馬が出現。AP指数40以上で複勝率80%以上、限界APが28ではあるが30を切ると厳しい。今年は限界AP越えはタムロドリーム、ミヤジシルフィードの2頭のみで、両馬ともぎりぎり超えている状況で厳しそう。
小倉芝1200m未勝利戦(3着内率:3/30)
取捨に困るAP指数を示すケースが多いが、好走率は低い。3着内の3頭のAP指数は41、35、35で、AP指数40以上でも多く惨敗しているため、結局のところ小倉芝1200m経験馬の中でのAP指数ランクが重要と言える。今年はルチアーナミノルが対象となるが、AP指数39で後述のフェニックス賞組よりも一歩劣る。
フェニックス賞(3着内率:3/20)
maxAPが45で限界AP指数30、複勝率もそれほど高くないので関連度は低そう。好走するときは、その年のフェニックス賞で上位のAP指数をマークしており、少なくとも2ポイント差以内にいないと苦しい。今年はシングルアップがAP指数46と過去最高値、チュウワフライヤーが2ポイント差で出走しており、注目はしたい。
ひまわり賞(3着内率:1/5)
2016年カシノマストがAP指数42で、本番3着が最高。この値以下の場合、ことごとく負けている。今年はカシノティーダがAP指数30と苦しい戦いになりそう。
中京2歳S(3着内率:1/5)
出現数が少なく参考扱いではあるが、maxAP指数49が限界APとなっているので、これ以下の値では苦戦が予想される。今年出走のタガノジェロディはAP指数44で出走で少々苦戦しそう。
3.主な登録馬の過去4走のAP指数
まずは登録馬と過去4走の戦績、マークしたAP指数、SP指数を見ていきます。下記リンク先のGoogleドライブに格納したファイルをご覧ください。
※AP指数は補正前の生値になりますので、レース当日のAP指数とは異なります。
最近の戦績がよい馬とコース関連度の高いコースでAP指数、SP指数が高い馬を見ていきます。
ジャカランダシティ
阪神芝1200mの新馬戦をAP指数65、SP指数+20で勝ち上がり、メンバー中最高値をマーク。この6年でもAP指数は最高値を示しており、非常に注目したい一頭。
セプタリアン
新馬戦でジャカランダシティに0.2秒負けて2着、AP指数62をマークし、メンバーの中でも上位。こちらは2戦目の中京芝1200m未勝利戦で0.6秒ちぎって勝ち上がり、AP指数54をマーク。こちらも注目の一頭。
シングルアップ
小倉芝1200mのフェニックス賞で0.2秒離して1着、AP指数46をマーク。小倉芝1200mに限定すればAP指数はメンバー中トップ。傾向分析から前走小倉芝1200m経験馬が圧倒的に相性が良いし、前走Hペースで逃げて推定FPも高く出そうで、好走率は高そう。
4.気になる馬
前走小倉芝1200m戦経験馬と推定FP上位馬を中心に考えて、別路線組の取捨を検討していくことになると思います。現時点で気になる馬は、
シングルアップ
フェニックス賞勝ち馬で人気にはなるでしょうが、前走Hペースで逃げて今回も推定FPが高く出そうで、AP指数も上位に入りそうで、傾向分析の買い条件に当てはまりそうです。
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