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AP指数分解による阪神カップの攻略
■目次
馬場傾向
まずはAP競馬新聞を見ないと始まりません。阪神カップの無料版のAP競馬新聞をこちらからご覧ください。
AP競馬新聞の馬場傾向分析欄は、上段が先週、下段が過去5年の同開催同コースの記録を示しています。
先週の阪神芝コースは脚質別にみると逃げ、先行脚質が複勝率50%近くまで達しており、3角5番手内の複勝率も37%と先行有利の傾向が見られました。上がり3F順位別を見ると上がり2位以内は75%以上の複勝率があり、速い上がりが必要なことも読み取れます。
また、阪神芝1400mは、AP指数1位の複勝率67%とまずまず信頼できる数字が出ています。
土曜は雨予報で、どこまで馬場が渋るか、傾向の見極めは必要です。
各馬の分析
AP指数上位、人気どころの分析を行っていきます。各馬の分析文章中の黄色アンダーバー部はそのレースの法則を示しています。
ケイアイノーティック
◆AP指数 84 D+
◆推定FP 6位
◆推定SP 5位
過去5年のマイルCS経験馬は22頭いて2-2-4-14、AP指数78以上で2-2-4-7と好走率は上昇する。当馬は、AP指数81でクリアしておりプラス要素。
鞍上は藤岡佑（C）で継続騎乗で可もなく不可もなく。
この秋2戦は着順こそパッとしないが、いずれも0.5秒差以内でAP指数4位、軽視はできない。
推奨度： ☆☆☆
サトノアレス
◆AP指数 89 B+
◆推定FP 15位
◆推定SP 10位
過去5年で安田記念経験馬は18頭いて2-2-1-13、AP指数81以上をマークした馬は1-2-1-1と好走率が跳ね上がる。当馬は、AP指数84をマークしており条件をクリア。
鞍上は、蛯名（D）→川田（S）の乗り替わりで大幅ランクアップのプラス。
不安要素は安田記念からの休み明けで、3か月以上の長期休養馬は6頭いて、15年ダンスディレクターがCBC賞2着から5か月空けて2着があるのみ、マイナス要素。
推奨度： ☆☆☆☆
ジュールポレール
◆AP指数 94 A+
◆推定FP 6位
◆推定SP 8位
マイルCS経験馬の好走条件は、AP指数78以上をマークしていること。当馬は、AP指数82でクリアしておりプラス要素。
鞍上は、石川（D）→M．デムーロ（S）の乗り替わりで大幅ランクアップでプラス。
マイルCSは4角で前が詰まる不利があり、外に持ち出すロスがあっての6着。一線級と互角にやりあえる能力はここでも上位。
推奨度： ☆☆☆☆☆
スターオブペルシャ
◆AP指数 74
◆推定FP 9位
◆推定SP 16位
過去5年のオーロカップ経験馬の戦績は1-0-0-10、好走は15年ロサギガンティア3人気1着のみだが、SP指数+4以上をマークしていた。当馬はSP指数±0と足りていない、マイナス要素。
関屋記念で補正値前で77をマーク。過去5年の関屋記念経験馬は0-0-0-7と全く馬券になっておらず、AP指数87をマークしていても14着に大敗している厳しいデータが出ている。
鞍上は、オドノヒュー（N）→杉原（D）でおそらくランクダウンでマイナス。
1400mは4勝しているベストの距離ではあるが、他上位メンバーに比べるとAP指数で見劣りする。
推奨度： ☆
ダイアナヘイロー
◆AP指数 64
◆推定FP 2位
◆推定SP 14位
過去5年の京阪杯経験馬は0-0-1-8、15年ビッグアーサーがAP指数77をマークして臨戦し1人気3着が最高成績。好走条件はAP指数77以上が必要、当馬はAP指数58で大幅未達でマイナス。
流れが緩めば今年の阪急杯のように1400mでも好走できる可能性はあるが、メンバーを見渡してそこまで緩くなるようには見えない。
推奨度： なし
シュウジ
◆AP指数 77
◆推定FP 2位
◆推定SP 13位
前走はラピスラズリSで58kgを背負い0.2秒差の4着、AP指数57をマーク。
4走前の阪急杯でダイナヘイローの0.2秒差4着、補正前でAP指数70をマーク。過去5年の阪急杯経験馬の戦績は0-1-0-11、14年コパノリチャードがAP指数82の臨戦で3人気2着が最高戦績。好走条件はAP指数82以上必要で、当馬はAP指数70で未達、マイナス要素。
鞍上は、ビュイック（N）→岩田（B）の乗り替わり、可もなく不可もなし。
ここに狙いを定めてきていることは明らかで、阪急杯の感じからも1400mの方がベター。ただし、AP指数が70そこそこしか見込めない現状では能力的に厳しそう。
推奨度： ☆
ベステンダンク
◆AP指数 72
◆推定FP 2位
◆推定SP 1位
過去5年のスワンS経験馬の戦績は0-0-2-23とかなり苦戦しており、14年ミッキーアイルや13年コパノリチャードといった勝ち馬も当レースでは沈んでいる。AP指数の法則性が見いだせず、関連性は低い。
鞍上は引き続き松山（D）で可もなく不可もなく。
この馬がレーヌミノルに競るようだとペースが上がるはずで、展開のカギを握っている。推定SP上位馬は過去5年で常に1頭は入着しており、警戒は必要。
推奨度： ☆☆
ミスターメロディー
◆AP指数 74
◆推定FP 6位
◆推定SP 3位
オーロカップ経験馬の好走条件は、SP指数+4以上、当馬はSP指数-1と足りていない、マイナス要素。
鞍上は、北村友（A）→C．デムーロ（A）でランク変動なし。
AP指数は上位陣と比べ見劣りするが、阪神芝1400mで内枠から先行でき、推定SP上位なので警戒は必要。
推奨度： ☆☆
ムーンクエイク
◆AP指数 77
◆推定FP 13位
◆推定SP 3位
過去5年のスプリンターズS経験馬は17頭いて1-2-0-14、大半が2ケタの大敗。ただし推定SP1位は2着2回と好走している。当馬は推定SP3位と微妙で、AP指数も52とかなり低くマイナス要素。
ここ2戦1200mのペースについていけずに惨敗しており、少しでも距離延長するのは、当馬にとっては良い傾向。
推奨度： ☆☆
ラインスピリット
◆AP指数 71
◆推定FP 2位
◆推定SP 2位
スプリンターズS組の好走条件はあえてあげるとすれば推定SP1位馬であることだが、当馬は推定SP2位とぎりぎり満たしていない。
鞍上は引き続き武豊（A）で可もなく、不可もなし。
AP指数は見劣りするが、内をうまく先行できれば、推定SP2位を活かして粘りこみを図ることもできそう。
推奨度： ☆☆
レッドファルクス
◆AP指数 84 J+
◆推定FP 15位
◆推定SP 5位
スプリンターズS組の好走条件は推定SP1位馬、当馬は推定SP5位。ラインスピリットに0.6秒差をつけられており、少々力落ちしているか。
近4走で最もAP指数が高かったのが阪急杯で、着差なしの3着でAP指数74をマーク。好走条件はAP指数82以上なので、当馬は未達、マイナス要素。
補正込みでAP指数4位まで押し上げているが、マイナス要素が多く、ワンパンチ足りない。
推奨度： ☆☆
ワントゥワン
◆AP指数 85 Q
◆推定FP 16位
◆推定SP 10位
過去5年の富士S経験馬は6頭いて2-2-0-2、AP指数72以上で2-2-0-0と連対率パーフェクト。当馬は、AP指数83で過去最高値でクリアしておりプラス要素。
鞍上は、モレイラ（S）→福永（S）に乗り替わり、ランク変動なし。
息の長い脚を使うタイプで、阪神の内回りに必要な加速力が少々不足している。レースの動き出しが早くなると好走しやすくなる。
推奨度： ☆☆☆☆
展開とまとめ
AP競馬新聞の展開欄を見てみます。
⑫レーヌミノルが逃げ、③⑦⑨⑯が追いかける展開となる。しかし、つつく馬もいなさそうなので、そこまで速くはならないと考えられ、想定ペースは速めの平均ペースのAペースです。
トラックバイアスが先週までの状態ならば、先行馬に分がありそうで、後方待機馬は厳しいレースになりそうです。
[ペース実績のある馬]
④ヒルノデイバロー
⑤スターオブペルシャ
⑩サトノアレス
⑪レッドファルクス
⑭ワントゥワン
⑯ベステンダンク
[推奨度]
☆☆☆☆☆ ⑮
☆☆☆☆ ⑩⑭
☆☆☆ ⑬
☆☆ ②⑥⑨⑪⑯
☆ ⑤⑦
☆５の⑮ジュールポレール、☆４の⑩サトノアレス、⑭ワントゥワンが続き、伏兵が多くいそうなレースです。
マイルCSでのパフォーマンスの高さと馬場傾向、鞍上の乗り替わりとプラス要素の多い⑮ジュールポレールを本命とします。
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