今年でまだ5回と歴史の浅い2歳GⅢ京都2歳Sが、京都芝2000mで開催されます。
京都芝2000mという特殊なコースでの開催だからなのか、クラシック路線をにぎわせたのは16年カデナと17年タイムフライヤーがかろうじてという、少々物足りない印象のレースですが、今年はどんな戦いになるのか?
京都2歳SをAP指数で分析していきましょう。
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AP指数分解による京都2歳Sの攻略
馬場傾向
まずはAP競馬新聞を見ないと始まりません。京都2歳Sの無料版のAP競馬新聞をこちらからご覧ください。
AP競馬新聞の馬場傾向分析欄は、上段が先週、下段が過去5年の同開催同コースの記録を示しています。
京都芝コースは、脚質別複勝率に注目すると先行が45%、好位が33%、3角5番手内複勝率は39%と先行勢の好走が目立ちました。
一方でCコース替わりの影響なのか、4角コース取り別では、外を通す馬は複勝率を落としており、傷みはあるものの距離損をカバーできるほどではないことが分かります。
馬場が傷み始めているので直線では最内を空けるレースが目立ったのですが、ある程度の位置につけないと届かない競馬が多く見られました。好位付けできる馬を中心に検討が必要となりそうです。
各馬の分析
AP指数上位、人気どころの分析を行っていきます。各馬の分析文章中の黄色アンダーバー部はそのレースの法則を示しています。
クラージュゲリエ
◆AP指数 72 S+
◆推定FP 3位
◆推定SP 2位
札幌2歳Sでニシノデイジーの0.1秒差の3着、AP指数72をマークし、メンバー中トップの『S+』馬。
過去4年の札幌2歳S経験馬は、0-0-1-1。15年アドマイヤエイカンが1人気3着、17年シスターフラッグが6人気5着。アドマイヤエイカンがAP指数50で、当馬のAP指数72は最高値での出走、注目したい。
札幌2歳Sでは向正面で前の馬が下がり位置取りを下げるロスがあり、これがなければニシノデイジーとはもっときわどい勝負になっていた。
鞍上はM.デムーロ(S)→モレイラ(S)の乗り替わりで、追い出してからの反応が鈍いので手は合っている。
東京スポーツ杯2歳Sでニシノデイジーが好走しているので、当馬もここでは能力上位と見ている。
推奨度: ☆☆☆☆☆
ワールドプレミア
◆AP指数 65 B+
◆推定FP 7位
◆推定SP 3位
京都芝1800mの新馬戦を2着とタイム差なしで勝ち上がり、AP指数65、SP指数-1をマーク。
京都芝1800mの新馬勝ち経験馬は3頭いて、0-0-0-3、14年エイシンライダーの3人気6着が最高。AP指数55までは結果が出ていない。当馬は京都芝1800m新馬戦経験馬としては過去最高値での出走で、楽しみではある。
当馬の勝った新馬戦経験馬は、次走以降1-2-2-2と複勝率が高く、レースレベルが高い。当馬も昇級を苦にしなさそう。
鞍上は引き続き武豊騎手(A)が継続で、可もなく不可もない。
推奨度: ☆☆☆☆
ペルソナデザイン
◆AP指数 55 C+
◆推定FP 5位
◆推定SP 4位
東京芝2000mの未勝利戦をAP指数55、SP指数±0で勝ち上がる。
東京芝2000m経験馬は過去4年で1頭のみ、15年オンザロックスが8人気10着だった。AP指数51をマークしての出走で、当馬のAP指数55はそれをしのぐが、強調材料とは言えない。
鞍上は大野(D)→池添(D)乗り替わりで、ランク的には変わらない。
このレースのハーツクライ産駒戦績は2-1-2-2と相性は良さそう。
推奨度: ☆☆☆
ミヤケ
◆AP指数 55 Q+
◆推定FP 1位
◆推定SP 7位
紫菊賞でアドマイヤジャスタに1.4秒差つけられ5着、AP指数55をマーク。
紫菊賞経験馬は過去4年で0-0-0-5、最先着馬は16年ワンダープチュック、15年ジョルジュサンクの4着まで。AP指数62をマークした17年マイハートビートも沈んでおり、AP指数55では厳しそう。
鞍上は紫菊賞の浜中(A)→藤岡康(C)の乗り替わりはランクダウンが大きくマイナス要素。
前走のようなペースの淀みがない展開になると厳しそうで、勝ち上がった時のようにスローからギアチェンジするような展開ならば浮上してくる可能性はある。
推奨度: ☆☆
ブレイキングストーン
◆AP指数 34
◆推定FP 1位
◆推定SP 6位
阪神芝1800mの新馬戦をアドマイヤジャスタを0.5秒差をつけて勝ち上がり、AP指数34、SP指数-3をマーク。
阪神芝1800mの新馬戦勝ち馬は、16年ワンダープチュックの8人気4着が最先着。AP指数41、SP指数-6までは結果が出ていない。当馬はSP指数は最高値で、まだ望みはある。
鞍上は福永騎手(B)が継続騎乗で可もなく不可もなく。
アドマイヤジャスタを物差しにするのであれば、スズカカナロアやミヤケには2秒近く引き離せるはず。
推奨度: ☆
ミッキーブラック
◆AP指数 52
◆推定FP 7位
◆推定SP 4位
新馬、芙蓉Sを連勝。芙蓉Sでは早めに先頭に立つとボスジラを0.1秒離し押し切って、AP指数52をマーク。
芙蓉S経験馬は京都2歳S初出走のためデータなし。早め先頭に立って押し切ったように距離は問題ない。
鞍上はルメール(S)→C.デムーロ(N)乗り替わりでマイナス。
スローの上り勝負になってしまうと当馬の良さが出ない。当馬が3角あたりから仕掛けて持久力勝負になると面白そう。
推奨度: ☆☆
ショウリュウイクゾ
◆AP指数 45
◆推定FP 9位
◆推定SP 8位
阪神芝1600mの新馬戦を勝ち、AP指数45をマーク。5か月の休養明けとなる。
阪神芝1600m新馬戦経験馬は、4頭いて、16年にカデナが3人気で勝っている。この時、マークしていたAP指数14と低いが、SP指数は-1で勝ち負けにはSP指数-1以上ほしい。当馬はSP指数-10で足りない。
鞍上は浜中(B)→浜中(A)で継続だが、距離違いでランクアップし、プラス要素に。
推奨度: ☆
スズカカナロア
◆AP指数 50
◆推定FP 3位
◆推定SP 1位
デイリー杯2歳Sでアドマイヤマーズに1.3秒離され7着、AP指数50をマーク。
デイリー杯2歳S経験馬は2頭いて、17年ナムラアッパレが9人気6着が最高、AP指数は47までだった。当馬はAP指数50、過去最高ではあるが、好走するかは微妙。
鞍上は岩田騎手(C)→松山騎手(C)乗り替わりだが、ランク同等で影響なし。
推定FP、推定SPの上位馬が京都2歳Sは好走する傾向が高いので、当馬はともに上位であることはプラス。
推奨度: ☆☆
展開とまとめ
AP競馬新聞の展開欄を見てみます。
過去走をみて逃げてきた馬がほとんどなく、⑤ミヤケ、⑥ブレイキングトーンあたりが押し出されて逃げる展開となりそうです。当然、AP競馬新聞のペース予想は、L想定です。このペースになると残り3Fで0.5秒以上の加速が生じるラップバランスになりそうで、急加速の経験がある馬に有利になりそうです。
[推奨度]
☆☆☆☆☆ ①
☆☆☆☆ ②
☆☆☆ ④
☆☆ ③⑤⑧
☆ ⑥⑨
☆5の評価となった①クラージュゲリエを中心に考えたいです。ハイペースの厳しい流れを札幌2歳Sで経験し、AP指数、推定FP、推定SPともに高く、鞍上もモレイラ騎手と万全。それに②ワールドプレミア、④ペルソナデザインを絡ませていきたいです。
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