中日新聞杯をAP指数で分析してみた!

土曜は中京競馬場で古馬ハンデ重賞の中日新聞杯が開催されます。施行条件がコロコロ変わる重賞なので、傾向がつかみにくいですが、2000m戦になってから若干ではありますが、古馬中距離GⅠ路線に出走する馬もいて、地元で開催される重賞でもあるので注目しています。

今年も難解なメンバーがそろい、非常に悩む一戦です。

それでは中日新聞杯をAP指数で分析していきましょう。

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AP指数分解による中日新聞杯の攻略

馬場傾向

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AP競馬新聞の馬場傾向分析欄は、上段が先週、下段が過去5年の同開催同コースの記録を示しています。

中京芝2000mは、枠別には中から外枠有利な特徴がでています。

先週の中京芝コースは、脚質別4角コース取り別に見ると内を通した先行馬が有利なトラックバイアスが出ていました。

ある程度の位置につけることのできる先行力があり、あまり外にコースを取らない馬を狙いたいです。

各馬の分析

AP指数上位、人気どころの分析を行っていきます。各馬の分析文章中の黄色アンダーバー部はそのレースの法則を示しています。

メートルダール

◆AP指数 84 K+

◆推定FP 7位

◆推定SP 1位

昨年の勝ち馬で、2走前の大阪杯、4走前の中日新聞杯でAP指数84をマーク。

過去5年で大阪杯経験馬は3頭いて、0-1-1-1と優秀。

17年2着ミッキーロケット(AP83、SP-3)

17年3着ロードヴァンドール(AP67、SP-23)

同年のスズカデヴィアスがAP指数76で9着に敗退しているので、好走条件はAP指数83程度はほしい。当馬はAP指数が生値で82で微妙。

また、過去5年で新潟記念経験馬は、17年フルーキーのみで、こちらはAP指数78、SP指数-5という臨戦で12人気17着と大敗しているが、1頭のみなので判断材料には使いにくい。

鞍上は福永(S)が継続騎乗でプラス

中日新聞杯のAP指数84は今回のメンバーが中京芝2000mでマークしたAP指数(赤枠)のトップ昨年のAP指数は過去5年の中日新聞杯で最高値、同条件なので期待は高い。ある程度流れて、しっかり3Fの脚を必要とするような展開になると推定SP1位を活かして好走できる。

推奨度: ☆☆☆☆

ストロングタイタン

◆AP指数 88 A+

◆推定FP 4位

◆推定SP 8位

2走前の宝塚記念でミッキーロケットから1.2秒差の11着、AP指数88、SP指数-21をマーク。これがキャリアハイとなる。

宝塚記念経験馬は過去5年で1頭、17年ミッキーロケットがAP指数92、SP指数-9をマークしての臨戦で2着に好走している。好走のボーダーは、AP指数92以上になるが、1頭のみなので傾向とは言い難い。

鳴尾記念経験馬は過去5年で2頭、0-0-0-2という戦績で、好走馬は以下。( )内は鳴尾記念でのAP指数とSP指数。

17年7着バンドワゴン(AP67、SP-4)

16年9着スズカデヴィアス(AP70、SP+1)

好走のボーダーらしきものは見られないが、当馬は過去5年で最も高いAP指数をマークしての参戦で注目している。

鞍上はアヴドゥラ(N)が継続騎乗で可もなく、不可もない。

前走小倉記念の大敗は心房細動でやむをえない。心房細動が連続して発症している例はあまりないので気にする必要はないと思う。

中京は下級条件ではあるが1-1-0-0と得意としており、息の長い脚を使う展開の方が好走率は上がってくる。

推奨度: ☆☆☆☆

ギベオン

◆AP指数 73

◆推定FP 5位

◆推定SP 3位

2走前のNHKマイルカップであわやの2着、AP指数73、SP指数-4をマーク。AP指数はメンバーの中でも見劣りする。

前走のセントライト記念は先行して、4角からずるずると後退し、全く見せ場がなし。当馬の距離適性がないというよりも、残り5Fからロングスパートする展開への適性のなさが露呈した。

理想は残り3Fからスパートする展開で、4走前のフリージア賞では芝2000mのラスト3Fの瞬発力戦を制している。過去5年の中日新聞杯のラップ構成から見ると流れは向きそう

鞍上は戸崎(B)→C.デムーロ(A)に乗り替わりでプラス

推奨度: ☆☆

ドレッドノータス

◆AP指数 68

◆推定FP 3位

◆推定SP 3位

準オープン、オープンと連勝、AP指数は68とあまり高くないが、推定SP3位とまずまず。

過去5年のアンドロメダS経験馬は0-0-0-2。AP指数75をマークして臨戦した17年ケントオーも8着に敗れており、好走するには80以上は必要なりそう。当馬はAP指数70で厳しそう

鞍上は、岩田(B)→中谷(N)で大幅なランクダウンでマイナス

どちらかというとスパート距離が長い方に適性があり、スローで瞬発力勝負になると分が悪い。今回は流れそうで、当馬向きの展開は期待できるが、AP指数不足で通用しないと考えている。

推奨度: ☆

マイスタイル

◆AP指数 84 B+

◆推定FP 1位

◆推定SP 13位

前走福島記念をスティッフェリオから0.2秒差の2着、AP指数84をマークし、キャリアハイ。

過去5年の福島記念経験馬は、0-0-0-4で、17年ショウナンバッハの4着が最先着。この時のAP指数は61。今年の福島記念のAP指数は過去5年で最も高く、当馬のAP指数も高いので注目している。

鞍上は田中勝(C)が継続で可もなく、不可もなく。

近4走で崩れたのは札幌記念の9着のみであるが、FペースをFP+7で追いかけていったもので仕方ない結果だった。むしろ厳しい流れを経験して馬が活性化しており、要注意

推奨度: ☆☆☆☆

グレイル

◆AP指数 79

◆推定FP 5位

◆推定SP 6位

この秋はセントライト記念で3着、AP指数77、菊花賞で10着、AP指数79、SP指数+1とまずまずの戦績。AP指数79はメンバー中5番手という位置づけ。

セントライト記念、菊花賞経験馬の出走はなし。しかし、菊花賞で0.1秒先着したステイフーリッシュがチャレンジカップ5人気3着と古馬相手でも通用しているところ見ると、当馬もこのメンバーならば通用してよさそう

鞍上は岩田(B)→津村(D)に乗り替わりでランクダウン。逃げ嗜好の強い騎手なので、出遅れ癖のある当馬に手が合うか?

中京の芝コースは開幕2週目で追い込みは厳しいトラックバイアスになっているので、苦しい戦いにはなりそう。

推奨度: ☆

ショウナンバッハ

◆AP指数 83 D+

◆推定FP 12位

◆推定SP 8位

2走前のオールカマーでレイデオロの0.6秒差5着、AP指数83をマーク。

オールカマー経験馬は過去5年で昨年のショウナンバッハ1頭のみで、オールカマーでAP指数77をマークし手、9人気4着。今年のAP指数はそれより高いので前進が見込める

鞍上は川田(S)→鮫島克(D)で大幅ランクダウンでマイナス要素

常に1.0秒差以内には持ってくる堅実さがあり、中京芝2000mでマークしたAP指数81もメンバー中2位とコース適性もある。人気はないだろうが、軽視しにくい一頭。

推奨度: ☆☆

展開とまとめ

AP競馬新聞の展開欄を見てみます。

⑭マイスタイルが引っ張る形になりそうで、当馬が先行したときのペースがH、F、B、Aと速くなる傾向があるので、AP競馬新聞のペース予想は、ある程度流れると想定しており、H想定です。しっかりと上がり3Fの脚を使いきれる馬に分がありそうです。

[推奨度]

☆☆☆☆☆ なし

☆☆☆☆ ⑪⑫⑭

☆☆☆ なし

☆☆ ⑦⑩

☆ ③⑧

☆4評価の⑪メートルダール⑫ストロングタイタン⑭マイスタイルの3頭は甲乙つけがたいです。現時点の単勝オッズを見ても無理に一頭に絞り込む必要はなさそうです。重みをつけるとしたら、結構速く流れる展開を考えると好位に控えるであろう⑪メートルダールに分があるのではないかと考えています。

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