秋のマイル王決定戦マイルCSが京都競馬場で開催されます。
中距離GⅠ戦線からここに来た馬、短距離GⅠ路線からここに来た馬、着実に夏から力をつけ昇りつめてきた馬、毎年個性派がそろい難解で検討するのが楽しいレースです。
マイルCSをAP指数で分析していきましょう。
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AP指数分解によるマイルCSの攻略
馬場傾向
まずはAP競馬新聞を見ないと始まりません。マイルCSの無料版のAP競馬新聞をこちらからご覧ください。
AP競馬新聞の馬場傾向分析欄は、上段が先週、下段が過去5年の同開催同コースの記録を示しています。
京都芝コースは、脚質別に注目すると先行、好位付けする馬の好走が目立ち、4角コース取りからは外伸びの傾向がみられ、上がり3F別には1位が94%という高い複勝率をマークしています。
馬場が傷み始めているので直線では最内を空けるレースが目立ったのですが、ある程度の位置につけないと届かない競馬が多く見られました。好位付けできる馬を中心に検討が必要となりそうです。
各馬の分析
AP指数上位、人気どころの分析を行っていきます。各馬の分析文章中の黄色アンダーバー部はそのレースの法則を示しています。
ステルヴィオ
◆AP指数 86
◆推定FP 16位
◆推定SP 3位
毎日王冠をアエロリットから0.2秒差離れての2着、AP指数86はキャリアハイ。
過去5年の毎日王冠経験馬は、0-0-2-15。15年イスラボニータが1人気3着、14年グランデッツァが9人気3着のみ。いずれもAP指数79を毎日王冠でマークしているが、80以上をマークしている馬も3頭いていずれも凡走している。79以上が必要ではあるが、レースの関連度そのものが強くはない。今年はAP指数86で過去最高値から2番目の高さで出走となるので、注目はしている。
クラシック路線で距離が延びるごとに苦戦を強いられており、マイルに戻るのはプラス。
鞍上はルメール騎手(S)→ビュイック騎手(N)の乗り替わりで、マイナス要素。
毎日王冠3着のキセキが天皇賞秋でも3着に好走しており、それをものさしにすれば、このメンバーでも勝負になりそう。
推奨度: ☆☆
ペルシアンナイト
◆AP指数 90
◆推定FP 9位
◆推定SP 12位
3走前の大阪杯でスワーヴリチャードから0.1秒差の2着、AP指数90でこれが生涯最高値。
大阪杯経験馬は過去5年で0-1-0-4、16年イスラボニータが2人気2着でAP指数70。ただし、この指数はGⅠ昇格前にマークしたもので、参考にしにくい。
前走の富士Sは59kgの酷量、直線で不利を受けながら0.5秒差の5着、AP指数88をマークしている。富士S組の中で最も高いAP指数となる。
過去5年の富士S経験馬は、2-2-1-16。3着以内馬の特徴としては、富士S勝ち馬からAP指数が2ポイント以内でないと厳しい傾向があります。例外は17年ペルシアンナイトで当馬10ポイント離れていました。当馬は勝ち馬とはAP指数差なしで条件クリア。
鞍上は引き続きM.デムーロ騎手(S)が継続で、可もなく不可もない。
昨年の勝ち馬で、富士Sからの上昇度も高い。
推奨度: ☆☆☆☆
アルアイン
◆AP指数 95 A+
◆推定FP 1位
◆推定SP 5位
天皇賞秋で0.4秒差で4着、AP指数95はキャリアハイ。昨年の菊花賞以降、一戦ごとにAP指数を上げてきており、充実期に入りつつある。
天皇賞秋経験馬は過去5年で4頭いて、15年イスラボニータが1人気3着が最高成績。この時のAP指数は86で、当馬のAP指数は95で軽く超えている。今年の天皇賞秋はAP指数が非常に高く、過去最高だった13年をも凌いでいる。
鞍上は北村友騎手(A)→川田騎手(S)に乗り替わりはプラス。
マイル戦は重馬場のシンザン記念以来ではあるが、ある程度前についていける脚はあるので問題ないと思われる。GⅠの激戦の反動がなければ、ここでもいいレースが期待できる。
推奨度: ☆☆☆☆☆
ジュールポレール
◆AP指数 92 B+
◆推定FP 11位
◆推定SP 6位
府中牝馬Sでディアドラに0.3秒差をつけられ4着、AP指数92をマーク。
府中牝馬S経験馬は、0-0-0-5で厳しい状況。ただしAP指数の最高値も76で当馬は大きくAP指数を伸ばして過去最高値での出走となる。評価は上げられないが、注目しておきたい。
ヴィクトリアマイル経験馬も同様で、0-0-0-7で厳しい。こちらはAP指数81が最高値で、当馬がAP指数過去最高値で出走となる。
鞍上は幸騎手(D)→石川騎手(D)に乗り替わり。あまり関西で乗らないので、いきなりのGⅠ、京都芝外回りというのは、厳しそう。
推奨度: ☆
ロジクライ
◆AP指数 83
◆推定FP 4位
◆推定SP 9位
富士Sでハイペースの強さを見せて0.3秒差つけて楽勝、AP指数83、SP指数+2をマーク。
富士S組は勝ち馬からAP指数2ポイント以内が好走の条件なので、勝ち馬の当馬はこの条件を当然クリア。
鞍上がルメール(S)→C.デムーロ騎手(N)でマイナス
前走はうまくハマった印象が強い。ペースが速くなったら圏内に来る可能性は残している。
推奨度: ☆☆
モズアスコット
◆AP指数 92 K
◆推定FP 11位
◆推定SP 1位
4走前のマイラーズカップでサングレーザーから0.2秒差の2着、AP指数92、SP指数±0がキャリアハイ。
マイラーズカップ経験馬は過去5年で0-3-1-16、17年エアスピネル2人気2着、15年フィエロ2人気2着、14年フィエロ3人気2着、13年ダノンシャーク1人気3着。特徴としては、SP指数0以上ならば好走率が上昇。当馬は該当しているし、過去5年で最高値をマークしての出走になるので、注目している。
前走はスワンSで着差なしの2着、AP指数85、SP指数+5をマーク。スワンS組は、0-3-1-15で、SP指数+5以上あると好走率が上昇。当馬はこちらも該当。
鞍上はルメール(S)が継続、馬群を捌ける騎手が乗るのは安心できる。
推奨度: ☆☆☆☆☆
レッドアヴァンセ
◆AP指数 85
◆推定FP 6位
◆推定SP 6位
富士Sでロジクライの0.3秒差で3着、AP指数85をマーク。
富士S組は勝ち馬からAP指数2ポイント以内が好走の条件なので、勝ち馬から2ポイント差なので条件はクリアしている。
もともと京都芝1600mはディープインパクト産駒は得意としている条件で、兄弟に京都を得意としていたクラレントがいるので、コース替わりはプラス。
鞍上は北村友(A)継続で可もなく、不可もなし。
勝ち身は遅いが好位でしぶとい脚を使えるので注意は必要。
推奨度: ☆☆
エアスピネル
◆AP指数 92 B+
◆推定FP 8位
◆推定SP 4位
2走前のマイラーズカップでAP指数92をマーク。
マイラーズカップ組はSP指数0以上で好走率が上昇、当馬はSP指数-2、少々足りない。
富士S組は勝ち馬からAP指数2ポイント以内が好走の条件なので、勝ち馬から3ポイント差なので条件未達。
鞍上は福永騎手(A)が継続、前走で当馬の癖をつかまえているので、継続騎乗はプラス要素。
京都の芝コースは少々傷みが進行してきており、時計がかかり始めているので、この馬向きのトラックバイアスになりそう。
推奨度: ☆☆☆
アエロリット
◆AP指数 84
◆推定FP 1位
◆推定SP 12位
毎日王冠を逃げ切り勝ちし、AP指数84をマークしているが、ステルヴィオの項で記載したように、毎日王冠はこのレースとは関連度が高くない。しかもAP指数はステルヴィオよりも落ちる。
鞍上はモレイラ騎手(S)→ムーア騎手(N)乗り替わり、どちらも先行させた馬を最後まで持たせる技術がありマイナスにはならない。
推奨度: ☆☆
展開とまとめ
AP競馬新聞の展開欄を見てみます。
スタートが抜群に速いレーヌミノルがいるので、レースを引っ張るのはこの馬。ハナにこだわるメンバーが他に見当たらないので、AP競馬新聞のペース予想は、A想定です。このペースになると後方待機馬は厳しそうです。
[推奨度]
☆☆☆☆☆ ③⑧
☆☆☆☆ ②
☆☆☆ ⑭
☆☆ ①⑦⑬⑮
☆ ⑥
☆5の評価となった③アルアイン、⑧モスアスコットの2頭を中心に考えていきたいレースです。これにステップレースで最も力を発揮できなかった②ペルシアンナイト、京都替わりでプラス要素が多い⑭エアスピネルが続くという構図です。
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