秋の女王決定戦、エリザベス女王杯が京都芝2200mで開催されます。
GⅠ路線を歩んできた円熟期に入った古牝馬と牝馬クラシック路線を駆け抜けてきた3歳牝馬の激突です。
エリザベス女王杯をAP指数で分析していきましょう。
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AP指数分解によるエリザベス女王杯の攻略
馬場傾向
まずはエリザベス女王杯の無料版のAP競馬新聞をこちらからご覧ください。
AP競馬新聞の馬場傾向分析欄は、上段が先週、下段が過去5年の同開催同コースの記録を示しています。
京都芝2200mは、脚質別では、差し、追い込みが非常に戦績を落としています。先行馬が残りやすい傾向がみられます。位置取りを取ることが重要になるので、前走距離別に見ると距離延長馬の好走率が高くなります。
土曜の開催では馬場が傷み始めているので直線では最内を空けるレースが目立ったのですが、ある程度の位置につけないと届かない競馬が多く見られました。好位付けできる馬を中心に検討が必要となりそうです。
各馬の分析
AP指数上位、人気どころの分析を行っていきます。各馬の分析文章中の黄色アンダーバー部はそのレースの法則を示しています。
フロンティアクイーン
◆AP指数 92 B+
◆推定FP 9位
◆推定SP 4位
府中牝馬Sをディアドラから0.1秒差の3着、AP指数92をマークし、これがキャリアハイ。
過去5年の府中牝馬S経験馬は、30頭出走し、1-2-2-25と相性が決して良いとは言えない。AP指数は府中牝馬Sのもの、( )内の人気と着順は本番でのもの。
17年1着クロスコミア(AP指数73、9人気2着)
16年1着クイーンズリング(AP指数75、3人気1着)
16年7着シングウィズジョイ(AP指数67、12人気2着)
14年1着ディアドラマドレ(AP指数81、6人気3着)
13年7着アロマティコ(AP指数56、5人気3着)
今回の府中牝馬S組は過去最高値での出走となるため、期待したいが、好走するのはAP指数73以上マークした勝ち馬に集中しているのは、マイナス要素。
好走レースは、Hペース以上に集中しているため、淀みのない速い流れが欲しい。
鞍上は引き続き蛯名騎手(C)でGⅠになると少々足りないのは気がかり。
推奨度: ☆☆☆
レッドジェノヴァ
◆AP指数 79
◆推定FP 4位
◆推定SP 3位
京都大賞典でサトノダイヤモンドに0.1秒差まで食らいつき、AP指数79をマーク。これが自身のキャリアハイ。
京都大賞典経験馬は過去5年で0-0-0-9、17年マキシムドパリと14年フーラブライドの4着が最高と相性はすこぶる悪い。AP指数86でも4着が一杯なので、AP指数79では苦しい。京都大賞典組はアルバート、ブレスジャーニー、ウインテンダネスといずれも凡走しており、今年のレベルは低い。
鞍上は引き続き池添騎手(D)が継続で、GⅠでは厳しい。推定SP3位でどこまで食い込めるか?
推奨度: ☆
アドマイヤリード
◆AP指数 88 D+
◆推定FP 13位
◆推定SP 5位
府中牝馬Sで7着、AP指数88、SP指数±0をマーク。府中牝馬SのAP指数評価はフロンティアクイーンの項を参照だが、Hペースで逃げたカワキタエンカを交わせない様では、ここでは苦しい。
2000m以上はオークスのみで、距離適性に大きな疑問。
鞍上は田辺騎手(B)→藤岡康騎手(C)に乗り替わりはマイナス。
相性の良い京都コースではあるが、今回はさすがに苦しい。
推奨度: ☆
モズカッチャン
◆AP指数 83
◆推定FP 15位
◆推定SP 15位
札幌記念でサングレーザーに着差なしの3着、AP指数83をマークし、自身最高値。
札幌記念経験馬は、0-0-0-2で15年ラキシスと14年ホエールキャプチャがいずれも2桁着順に大敗している。AP指数81をマークしていても負けているので、AP指数83では足りない。サングレーザーが天皇賞秋で好走しているのはプラス材料。
鞍上は引き続きデムーロ騎手(S)で心強い。長くいい脚を使うので先行できるとよいが、推定FP15位で後方からになりそう。
推奨度: ☆☆☆
カンタービレ
◆AP指数 79
◆推定FP 4位
◆推定SP 3位
ローズS1着でAP指数69、秋華賞3着でAP指数79で1戦ごとにAP指数を上げてきている。秋華賞のAP指数が自己最高。
秋華賞経験馬は、過去5年で2-1-1-13、秋華賞勝ち馬からAP指数3ポイント差以内に限れば、2-1-1-8。当馬はアーモンドアイから3ポイント差、基準を満たしている。
ローズS経験馬は、過去5年で2-1-1-8、SP指数が-3以上ならば1-1-1-2。当馬は、ローズSのSP指数+6で基準クリア。
鞍上が武豊(A)→C.デムーロ騎手(N)乗り替わりは武豊騎手の手が合っていたように見え、マイナス。
反応が良く、加速力が高いのが当馬の武器。1ハロン延長の京都の外回りで持続力を問われる競馬は向かない可能性がある。
推奨度: ☆☆
クロスコミア
◆AP指数 84
◆推定FP 3位
◆推定SP 5位
府中牝馬Sで0.5秒差の5着、AP指数84、これがキャリアハイ。
府中牝馬S経験馬の好走基準はAP指数73以上の勝ち馬、マイナス。
鞍上は岩田騎手(C)が継続。手の内に入れており、心強い。
ここ2戦はハイペースの競馬で結果が出ていないが、当馬はBペース以下にならないと能力が発揮できない。昨年のようなペースになると浮上してくる可能性はある。
推奨度: ☆☆
スマートレイアー
◆AP指数 95 S+
◆推定FP 7位
◆推定SP 8位
2走前の宝塚記念で10着、AP指数95をマークしてる『S+』馬。
宝塚記念経験馬は7頭いて、17年ミッキークイン3着、15年ヌーヴォレコルト2着の2頭が3ち着以内に好走。好走基準はAP指数には傾向なし、SP指数-7以上が必要。当馬はSP指数-19で基準をクリアできていない。
鞍上は浜中騎手(B)→武豊騎手(B)乗り替わり。引退に花を添えるための乗り替わり?
推奨度: ☆
リスグラシュー
◆AP指数 92 B+
◆推定FP 13位
◆推定SP 10位
府中牝馬Sでタイム差なしの2着、AP指数92、これがキャリアハイ。
府中牝馬S経験馬の好走基準はAP指数73以上の勝ち馬、微妙に未達。
鞍上はM.デムーロ騎手(S)→モレイラ騎手(S)乗り替わりは可もなく不可もなく。
昨年はペースに泣いたが0.4秒差、今年は昨年よりは速くなりそうなので、この馬の決め手が活きてくる可能性はある。
推奨度: ☆☆☆
ノームコア
◆AP指数 78
◆推定FP 1位
◆推定SP 1位
紫苑Sで0.5秒差つけて圧勝、AP指数78、SP指数+15、これがキャリアハイ。
紫苑S経験馬は5頭いて3着以内なし、16年パールコード、13年トーセンアルニカの4着が最高。これといった傾向は見られない。
鞍上は絶好調ルメール騎手(S)継続。
紫苑S3着のランドネが秋華賞でカンタービレから0.2秒差なので、秋華賞組よりは上位に来れるはず。
推奨度: ☆☆☆
展開とまとめ
AP競馬新聞の展開欄を見てみます。
ハナにこだわる馬はいないのですが、ペースをそれなりに速くしたい馬がいるので、AP競馬新聞のペース予想は、A想定です。過去5年でペースがA以上になると推定FP5位以内の上位馬はことごとく消えているので、今回は割引が必要です。
[推奨度]
☆☆☆☆☆ なし
☆☆☆☆ なし
☆☆☆ ②⑦⑫⑬
☆☆ ⑧⑨
☆ ⑤⑥⑪
歴戦の古牝馬相手に⑬ノームコアがどこまで食い込めるかという構図。想定通りのペースになるのであれば、②フロンティアクイーンと⑦モズカッチャン、⑫リスグラシューを中心に考えていきたい。推奨度☆4以上が皆無という状況の大混戦なので、☆2、☆1にも食い込むチャンスは当然ある。
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