秋の古馬王道路線の第一戦、天皇賞秋です。東京芝2000mという少々トリッキーなコースで開催され、マイラーからステイヤーまで幅広い顔ぶれが揃う一戦です。
今年はGⅠ馬7頭という豪華メンバーが揃い、非常に楽しみな一戦になりました。
それでは、AP指数で天皇賞秋を分析していきたいと思います。
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AP指数分解による天皇賞秋の攻略
馬場傾向
まずは天皇賞秋の無料版のAP競馬新聞をこちらからご覧ください。
AP競馬新聞の馬場傾向分析欄は、上段が先週、下段が過去5年の同開催同コースの記録を示しています。
脚質別には、逃げの複勝率が低下し、先行・好位の数値が上昇、位置を取れる馬が有利な傾向
3角5番手内率は、35%とまずまず5番手内が残る傾向
4角コース取りより、中伸びする馬場
開催が進み、Bコース替わりでも、好位、中団の位置取りで中伸びする馬が土曜は目立ちました。
各馬の分析
スワーヴリチャード
◆AP指数 89
◆推定FP 7位
◆推定SP 5位
2走前の大阪杯1着でAP指数89、これがキャリアハイ。GⅠ昇格後の大阪杯を経験して、ここに臨んだ馬は計5頭いて、天皇賞秋では2017年ステファノスの3着が最高、AP指数は86だった。
東京巧者で5戦してすべて3着以内（赤丸）。中京の金鯱賞でも勝っており、左回りが得意。鞍上も引き続き、デムーロ騎手でマイナス材料ではない。
ここ4走すべてAP指数順位は上位であったが、今回はAP指数、推定SPの順位が低い点は気になる。
推奨度： ☆☆☆
レイデオロ
◆AP指数 89
◆推定FP 6位
◆推定SP 6位
オールカマーで1着、AP指数89がキャリアハイ。オールカマーからの出走馬は、2015年ショウナンパンドラの4着が最高、この時のAP指数が91。好走できるかのぎりぎりのライン。
オールカマーはメンバーの中で最もスムーズにレースができており、マークしたAP指数が一杯という印象。
そこそこの持久力のある脚を使うタイプなので、東京替わりはプラスであるが、ペースが緩むとトップスピードの高い馬にやられるリスクはある。
推奨度： ☆☆
マカヒキ
◆AP指数 84
◆推定FP 9位
◆推定SP 7位
札幌記念で超ハイペースを大外ぶん回しで、息の長い脚を使って2着、AP指数は84と一時期の不調から復調はしてきている。
札幌記念組は2016年モーリスが勝ったのみで、過去5年で1-0-0-9と相性が良いとは言いにくい。札幌の重い芝の成績が東京の軽い芝に直結はしにくい。
欧州遠征以降、馬が非常にズブくなっているので、上りのかかる展開や馬場にならないと厳しいのではないか？
推奨度： ☆
サングレーザー
◆AP指数 96 Q
◆推定FP 10位
◆推定SP 1位
3走前のマイラーズカップでモズアスコットを抑えて1着、AP指数96をマーク、これがキャリアハイ。マイラーズカップ経験馬は過去2頭いて、いずれも着外。ただしAP指数82が最高値で、今回のサングレーザーは過去最高値での出走。
札幌記念は、ハイペースの中団を内でじっとしていたら、前が開いたのでするっと抜け出して、マカヒキを差していた。
鞍上が大幅に強化されているが、モレイラ騎手は一瞬のキレを活かすような騎乗をするイメージが沸かない。
推奨度： ☆☆
キセキ
◆AP指数 91
◆推定FP 3位
◆推定SP 11位
宝塚記念で8着ながらAP指数91、これが自身最高値。宝塚記念組からの好走の目安は、AP指数92なので、少々足りない。
一方で毎日王冠は積極的な先行策に出て3着、AP指数89。毎日王冠組からの好走の目安は、あまり明確ではなく、70台でも好走馬が出ているので、AP指数をあてにしずらいが好走の条件には合っている。
もともと条件戦を使っていたときは中距離の差し馬で33秒台の脚を使えていたので、ここでもハマれば面白い。
推奨度： ☆☆☆
ヴィブロス
◆AP指数 98 B+
◆推定FP 3位
◆推定SP 3位
宝塚記念では道中終始掛かりながら4着、AP指数98。宝塚記念組のAP指数の好走条件はクリアしている。
本来は1800mあたりがベスト、2000mはぎりぎりこなす。
いい枠を引いてロスなく立ち回れそうなのはプラス。
推奨度： ☆☆☆
アルアイン
◆AP指数 85
◆推定FP 3位
◆推定SP 2位
オールカマーで一旦抜け出すもレイデオロの決め手に屈して2着、AP指数85。
鞍上は絶好調の北村友騎手が引き続き騎乗するのはプラス。
皐月賞を勝ちや重賞での好走が多いので中山巧者のイメージがついているが、持久力のある脚を使えるのでむしろ東京の方が向く。今回は推定SP2位での出走、AP指数は少々足りないが楽しみな一頭。
推奨度： ☆☆☆
展開とまとめ
AP競馬新聞の展開欄を見てみます。
推定FP1位はなんと⑪ミッキーロケット。宝塚記念をロンスパで勝ち切っており、今回も鞍上は強気の積極策に出ることが多い和田騎手。瞬発力勝負にはしたくないので、きっとスタミナを活かす展開に持ち込むはずです。
ただし逃げ馬不在なので、AP競馬新聞のペース予想はS想定です。
こういう展開になりやすいコース経験がものをいいそうです。阪神芝内回りや中山芝外回りはこの展開のレース質になりやすいコースです。
現時点で注目馬は絞り切れず、次の4頭です。
③ヴィブロス
⑤スワーヴリチャード
⑦アルアイン
⑪ミッキーロケット
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