2018札幌記念の展望 ~枠、推定FP、AP指数の分析で傾向が見えた!?

スポンサーリンク

札幌記念の展望

今週は夏の札幌開催のメインイベント、札幌記念です。秋に向けて始動する実績馬と夏の目標として上がり馬が激突する注目の一戦です。

応援クリック、よろしくお願いいたします!

1.過去6年の傾向分析

過去6年の傾向をAP指数的に分析していきます。

2017年 FP SP AP AM 枠番 馬番 馬名S 通過順 走破タイム 上り3F
        21 1 1 サクラアンプルール  07-06-06 2004 35.0
        21 2 2 ナリタハリケーン  10-09-08 2004 34.7
  5 3 Q+ 9 3 3 ヤマカツエース  05-05-04 2006 35.4
2016年 FP SP AP AM 枠番 馬番 馬名S 通過順 走破タイム 上り3F
        14 7 13 ネオリアリズム  01-01-01 2017 36.9
1 3 1 A+ 0 8 15 モーリス  09-09-07 2020 36.3
  3     14 1 2 レインボーライン  11-12-11 2021 36.3
2015年 FP SP AP AM 枠番 馬番 馬名S 通過順 走破タイム 上り3F
2       21 6 11 ディサイファ  03-02-02 1590 36.0
    4 D+ 9 3 5 ヒットザターゲット  12-12-12 1590 34.9
    3 C+ 7 3 4 ダービーフィズ  10-09-08 1590 35.1
2014年 FP SP AP AM 枠番 馬番 馬名S 通過順 走破タイム 上り3F
  5     22 5 8 ハープスター  13-09-04 1591 35.5
  3 1 A+ 0 4 5 ゴールドシップ  14-12-04 1592 35.3
        9 6 10 ホエールキャプチャ  09-09-09 2000 36.4
2013年 FP SP AP AM 枠番 馬番 馬名S 通過順 走破タイム 上り3F
1 5     24 7 14 トウケイヘイロー  01-01-01 2065 39.7
  3 4 D 12 7 13 アスカクリチャン  05-05-04 2075 39.6
        26 4 8 アンコイルド  03-04-04 2082 40.7
2012年 FP SP AP AM 枠番 馬番 馬名S 通過順 走破タイム 上り3F
        14 4 5 フミノイマージン  11-12-07 1587 34.4
    1 A 0 3 4 ダークシャドウ  02-02-01 1588 35.3
    4 D 12 3 3 ヒルノダムール  05-04-04 1589 35.1

買い① 1~3枠、推定FP6位以下かつAP指数4位以内

消し① 推定FP5位以内

まずは、札幌芝2000mの枠別戦績から。データは札幌芝2000m、良馬場限定、過去6年のレースデータより。

[枠別戦績]

枠番 着別度数 総数 勝率 連対率 複勝率
1枠 9- 14- 12- 90/125 125 7.2 18.4 28.0
2枠 7- 12- 12-100/131 131 5.3 14.5 23.7
3枠 12- 6- 9-113/140 140 8.6 12.9 19.3
4枠 11- 11- 10-114/146 146 7.5 15.1 21.9
5枠 14- 14- 10-111/149 149 9.4 18.8 25.5
6枠 14- 7- 9-119/149 149 9.4 14.1 20.1
7枠 7- 12- 7-122/148 148 4.7 12.8 17.6
8枠 5- 3- 10-137/155 155 3.2 5.2 11.6

7,8枠は戦績が低下、割引が必要です。過去6年の札幌記念の枠別戦績ではどうか?

[札幌記念の枠別戦績]

枠番 着別度数 総数 勝率 連対率 複勝率
1枠 1- 0- 1- 4/ 6 6 16.7 16.7 33.3
2枠 0- 1- 0- 6/ 7 7 0.0 14.3 14.3
3枠 0- 2- 3- 4/ 9 9 0.0 22.2 55.6
4枠 1- 1- 0- 8/10 10 10.0 20.0 20.0
5枠 1- 0- 0- 9/10 10 10.0 10.0 10.0
6枠 1- 0- 1- 8/10 10 10.0 10.0 20.0
7枠 1- 0- 0- 9/10 10 10.0 10.0 10.0
8枠 0- 1- 0- 9/10 10 0.0 10.0 10.0

やはり外枠不利の傾向かつ、1-3枠の内枠優位の傾向です。1-3枠、4-6枠で推定FP順位に着目してみます。

[1-3枠]

推定FP5位以内: 0-0-0-5

推定FP6位以下: 1-3-4-9

[4-6枠]

推定FP5位以内: 1-0-0-9

推定FP6位以下: 2-1-1-16

推定FP5位以内はほぼ壊滅です。推定FP5位以内は全体でも1-1-0-22となっており、消しの条件といえます。また、推定FP6位以下でも1-3枠の方がベターです。1-3枠かつ推定FP6位以下を対象にAP指数でさらに層別してみます。

AP指数4位以内: 0-2-3-1

AP指数5位以下: 1-1-1-8

AP指数4位以内は複勝率83%以上と3連系の軸に適した値を示しています。

推定FP5位以内は消し内枠、推定FP6位以下で中団に位置付けられ、AP指数上位は買い、といえます。

2.ステップレース別傾向分析

この項では臨戦過程別に見ていきましょう。こちらもGoogleドライブに格納したファイルを参照ください。

札幌記念の臨戦過程傾向分析

このリストは、過去6年の札幌記念出走馬が経験してきたレースでマークしたAP指数をごとに札幌記念での複勝率を出したものです。

[各項目説明]

札幌記念のシートを使って、項目と見方の説明をしていきます。

[出身レース]

ステップレース名

[出現数]

出身レースを使って札幌記念に出走した回数。

[3着内数]

札幌記念で出現数の該当馬が3着内に入った回数。

[maxAP]

函館記念でマークされたAP指数の最高値。

[限界AP]

札幌記念で3着内に入った馬のAP指数の最低値。

[AP指数別複勝率]

出身レースでマークしたAP指数別に札幌記念の複勝率を示している。セルの背景色が→白の順に複勝率が低下していく。

函館記念でのAP指数が91、90では札幌記念では3着内なし、89から84で黄表示の複勝率50%以上と読み取ります。AP指数が低くなっていけば複勝率がそれだけ低下していくことを示しており、出身レースでのAP指数がどのくらいあれば今回レースで好走できるかの判断材料になります。

また、maxAP付近で低い複勝率を示すようだと、その出身レースが今回レースとそもそも関連度が低い可能性があることを示しています。

それでは、臨戦過程別に見ていきます。

函館記念(3着内率:4/24)

複勝率50%以上でAP指数84以上、複勝率33%以上で80以上となる。夏の北海道シリーズでローテーションも組みやすいので、最も出走馬が多いレースではあるが、3着内4頭と関連度が高いとは言いにくい。函館記念で差して負けて、このレースで巻き返すパターンが目立つ。

安田記念(3着内率:3/5)

AP指数80以上で複勝率66%はあるが、モーリスが2015年、2016年でそれぞれマークしたAP指数によるもの。昨年はAP指数90をマークして臨んだエアスピネルが5着に沈んでおり、AP指数での判断が難しいステップレース。

目黒記念(3着内率:2/10)

複勝率50%以上でAP指数88以上、33%以上で83以上が必要。裏返すとAP指数83以下では3着内なしなので、消しの条件にはなる。3着内2頭は2015年ヒットザターゲットとダービーフィズ。

エプソムカップ(3着内率:2/8)

AP指数71までで複勝率80%以上を示しているが、3着内2頭の内1頭は2012年のダークシャドウでエプソムカップのAP指数は前年の2011年出走時のもので参考扱い。実質3着内は、maxAPの74をマークした2015年ディサイファ1頭のみ、74以上ないと厳しいかも。

3.主な登録馬の過去4走のAP指数

まずは登録馬と過去4走の戦績、マークしたAP指数、SP指数を見ていきます。下記リンク先のGoogleドライブに格納したファイルをご覧ください。

札幌記念の登録メンバーリスト

※AP指数は補正前の生値になりますので、レース当日のAP指数とは異なります。

最近の戦績がよい馬とコース関連度の高いコースでAP指数、SP指数が高い馬を見ていきます。

サングレーザー

2走前のマイラーズカップ(京都芝外1600m、コース関連度D)で1着、AP指数105、SP指数+14とメンバー中最高札幌記念はマイラーでは厳しく、モーリスクラスでないと通用しないと思われる。推定FPが高く出ないはずなので、うまく内枠を引ければ、好走条件にはハマる可能性がある。

サクラアンプルール

函館記念(函館芝2000m、コース関連度C)で0.1秒差で2着、AP指数79をマーク。函館記念組でAP指数79だと複勝率20%以上のゾーンだが、昨年もAP指数68からこのレースを勝っており、AP指数が上昇し地力強化がうかがえる今年は有力。

マカヒキ

前走はJC(東京芝2400m、コース関連度D)で0.9秒差の4着、AP指数75で復調の兆しを見せた。ジャパンカップ経験馬のAP指数最高値での出走となり、AP指数的に興味のある一頭。

モズカッチャン

4走前の秋華賞(京都芝2000m、コース関連度D)で3着、AP指数73をマークし、これが最高値。しかし、京都記念のAP指数68は複勝率50%以上、レイデオロと差のない競馬をしていたことを考えるとここでは有力な一頭。

4.展望と気になる馬

傾向分析から推定FP順位に注目し、好位から中団に付ける馬を狙っていきたいレースです。しかし、これは当日のAP競馬新聞で推定FPのチェックが必要となります。現時点で気になる馬は次になります。

モズカッチャン

京都記念のパフォーマンスを見ると地力はこのメンバーでも上位。ラスト4Fからの持続型のレースペースになりやすく、ペース適性も合っている。おそらくAP指数順位は低いだろうが、注目しておくべき一頭。

このレースの推定FPをお知りになりたい方、『AP競馬新聞』をご購入ください。『AP競馬新聞』は下記タグよりご購入いただけます。


それでは今週も競馬ライフを楽しみましょう!

応援クリック、よろしくお願いいたします!

スポンサーリンク