東京芝1600mで行われる2歳牝馬限定重賞、アルテミスSをAP競馬新聞を使って分析していきます。
アルテミスSは、今年で第5回目となりますが、昨年のラッキーライラックや一昨年のリスグラシューなど、牝馬クラシック戦線の中心を担う馬を輩出しているレースでもあり、注目の一戦です。
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AP指数分解によるアルテミスS攻略
馬場傾向
アルテミスSのAP競馬新聞を公開していますので、ぜひダウンロードしてご覧になりながら記事を読み進めてください。
AP競馬新聞の馬場傾向分析欄は、上段が先週、下段が過去5年の同開催同コースの記録を示しています。
脚質別には、逃げの複勝率が低下し、先行・好位の数値が上昇、位置を取れる馬が有利な傾向
3角5番手内率は、35%とまずまず5番手内が残る傾向
4角コース取りより、中伸びする馬場
先行・好位を取り、中に持ち出して、脚を使える馬がよい。極端な追い込みは効きにくい。今週からBコースになるので、先行馬が残りやすい傾向に少し戻る可能性が高い。
各馬の分析
エールヴォア
◆AP指数 66 S+
◆推定FP 3位
◆推定SP 12位
前走、阪神芝1800mに変わってAP指数を大きく伸ばして、圧勝。メンバーの中でも頭ひとつ抜けたAP指数なので、能力的には上位。
だが、推定SPの低さは気になる。先週の東京芝コースは、推定SP上位馬がよく馬券に絡んでいたことを考えると、マイナス材料。
浜中騎手は、推定FP5位以内馬を3角5番手内に持ってくる率が70%（赤丸）で、推定FP3位の当馬もある程度の位置には付けてくれそう。馬場傾向と位置取りが合う可能性が高い。
推奨度： ☆☆☆☆
グレイシア
◆AP指数 60 C+
◆推定FP 1位
◆推定SP 5位
前走LP指数+22、SP指数+5とキレる脚を使って見せた。鞍上のアクションに瞬時に反応して、加速をすることができるのが最大の武器。スローの上り勝負になれば、当馬の強みが最大限に発揮できる。
逆に仕掛けが速くなる展開やペースになると、当馬の能力が発揮しきれない可能性はある。
アスター賞で退けたドラウプニルが、サウジアラビアRCで1秒差の4着に敗れているのも気がかり。勝ち切るまでは厳しいか？
推奨度： ☆☆☆
アフランシール
◆AP指数 61 B+
◆推定FP 7位
◆推定SP 7位
前走、札幌2歳SでAP指数61をマーク。道中掛かり通しでスピードを持て余しており、敗因は、距離やスタミナというよりも道中のペースが合わなかったことが大きい。1ハロンの短縮はプラス。
札幌2歳Sで0.5秒差つけられた4着エメラルファイトがアイビーSで3着しており、オープンでの目途はつけた格好。
札幌2歳S組は0-1-1-1という戦績。当馬のAP指数61は、過去最高値での出走となる。注目の一頭。
推奨度： ☆☆☆☆
トスアップ
◆AP指数 53 D+
◆推定FP 14位
◆推定SP 1位
札幌芝1500mの新馬戦を4角で外を回して、最後は手綱を緩める余裕を見せて完勝。推定SP1位は、今の東京の芝コースでは大きな強みになる。
前走、逃げ馬から1秒離されており、推定FP14位ということからも、位置取りが後ろになるのはマイナス。
推奨度： ☆☆
ミディオーサ
◆AP指数 48
◆推定FP 7位
◆推定SP 5位
新潟芝1600mで好位から長く脚を使って勝ってきた。新潟芝1600mの未勝利戦を使ってきた馬は、2014年にココロノアイが勝っている。この時のAP指数が48。
新馬戦でエメラルファイトとタイム差なしの2着しており、オープンクラスでも通用する能力はありそう。
モレイラ騎手が乗るので、妙味の薄い一頭になる。
推奨度： ☆☆
ウインゼノビア
◆AP指数 45
◆推定FP 1位
◆推定SP 2位
未勝利、クローバー賞を連勝。東京芝1600m未勝利戦をAP指数45で勝ち上がり。
東京芝1600mのAP指数は、メンバー中トップ。
推定FP上位で位置も取れるし、推定SP上位で今の東京の馬場にも合っている。AP指数が見劣りするし、松岡騎手というのもマイナスではあるが、適性は高い。
推奨度： ☆☆☆
展開とまとめ
AP競馬新聞の展開欄を見てみます。
推定FP1位は②グレイル、⑭ウインゼノビアでこの2頭が引っ張る形。先行集団に⑦キタイ、⑧エールヴォア、⑮ライデンシャフトと人気どころが前につけそうです。
ペースが緩みそうもなく、AP競馬新聞のペース予想は最も速いＦ想定です。
こうなると中団や後方待機馬、トップスピードの足りない長い脚を使えるタイプが対応できそうです。
こういう展開ならば、
⑧エールヴォア
⑨アフランシール
の２頭に注目です。
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