土曜の東京メインは、2歳重賞の東京スポーツ杯2歳Sです。
このレースの上位馬には出世馬が多く、今年のダービー馬ワグネリアンもこのレースの勝ち馬です。今後のクラシック路線を展望する上でも重要で、今年はフルゲートの激戦が予想されるだけに大注目のレースです。
東京スポーツ杯2歳SをAP指数で分析していきましょう。
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AP指数分解による東京スポーツ杯2歳Sの攻略
馬場傾向
まずはAP競馬新聞を見ないと始まりません。東京スポーツ杯2歳Sの無料版のAP競馬新聞をこちらからご覧ください。
AP競馬新聞の馬場傾向分析欄は、上段が先週、下段が過去5年の同開催同コースの記録を示しています。
東京芝コースは、脚質別に注目すると先行、好位付けする馬の好走が目立ち、4角コース取りからもあまり外を回すと厳しそうです。AP指数1位が9頭中7頭が3着以内に入っており、AP指数上位の信頼度が高い傾向がみられました。
馬場が傷み始めているので直線では最内を空けるレースが目立ったのですが、ある程度の位置につけないと届かない競馬が多く見られました。好位付けできる馬を中心に検討が必要となりそうです。
各馬の分析
AP指数上位、人気どころの分析を行っていきます。各馬の分析文章中の黄色アンダーバー部はそのレースの法則を示しています。
ニシノデイジー
◆AP指数 68 S+
◆推定FP 9位
◆推定SP 4位
札幌2歳Sを中団から早めに外を上がっていき、押し切って1着、AP指数68はメンバートップ。
過去5年の札幌2歳S経験馬は、3頭出走し、0-0-0-3。東スポ杯では16年のトラスト3人気5着が最高成績。そのトラストのAP指数が54なので、ニシノデイジーは札幌2歳S経験馬では過去最高値での出走となり注目はしている。
過去3戦を見ていると、上がりのトップスピードよりは持久力で勝負するタイプに見えるので、札幌から東京に変わるのはマイナス要素ではない。
鞍上は引き続き勝浦騎手(D)で、脚質特性ECCACで、4角コース取り特性BSAで外差し大好き。ペース予想もHペースで、おそらく差しに来るだろうが、外を回すと届かないトラックバイアスが出ているのは不安要素。
推奨度: ☆☆☆
カテドラル
◆AP指数 52
◆推定FP 1位
◆推定SP 1位
野路菊Sを逃げきり勝ち、AP指数52、SP指数+6をマーク。阪神1800mは今回の東京芝1800mと関連度S。メンバー中で高関連度コースでマークしたAP指数が最も高い。
野路菊S経験馬は過去5年で1-0-0-2、17年にワグネリアンが1人気1着が最高。ワグネリアンはAP指数54、SP指数+5で勝ち上がっており、他の負けた2頭はSP指数-9だった。SP指数+5以上あると心強い。当馬はSP指数+6と基準はクリアしている。
鞍上は引き続き福永騎手(B)が継続で、可もなく不可もない。
初戦で控える競馬もできているので、ハナにこだわってはいないはずで、先行して推定SP1位を活かした競馬ができそう。
推奨度: ☆☆☆
アガラス
◆AP指数 54
◆推定FP 1位
◆推定SP 8位
コスモス賞で札幌2歳S2着のナイママに0.2秒差つけられての2着、AP指数54。そのナイママとは、コスモス賞のAP指数で8ポイントつけられており、逆転は厳しいかも。
コスモス賞経験馬は過去5年で1頭のみ、13年リターンラルクが7人気12着。あまり参考にならないが、この時のAP指数46で、東スポ杯での着差が2.0秒、逆算するとAP指数65付近は必要。1枚落ちの印象。
鞍上はルメール騎手(S)→ビュイック騎手(N)に乗り替わりは未知だが、おそらくマイナス。
コスモス賞が、Fペースでかなり逃げ馬にはきつい流れになったので、馬が覚醒してくる可能性はあるので、注意は払いたい。
推奨度: ☆☆
トーラスジェミニ
◆AP指数 67
◆推定FP 1位
◆推定SP 5位
500万下の百日草特別を逃げ切り勝ち、AP指数67、これがキャリアハイ。すでに8戦を消化しており、ここまで出走間隔を5週以上空けたことがない。
百日草特別経験馬は、0-0-0-2で13年リターンラルクとキーンソードがいずれも着外。AP指数65をマークしていても負けているので、AP指数67では足りない可能性が高い。
鞍上は引き続き木幡育(D)継続。重賞では不安が先にたつ。
推奨度: ☆☆
ヴェロックス
◆AP指数 54
◆推定FP 5位
◆推定SP 2位
野路菊Sでカテドラルから0.1秒差で2着、AP指数54、SP指数+3。外を回した分、補正が入り、こちらの方がAP指数は上。
野路菊S経験馬はSP指数+5以上あると勝負になるが、当馬はSP指数+3でわずかに足りていない。この点からカテドラルの方が評価は上となる。
鞍上が浜中(A)→ルメール騎手(S)で多頭数の競馬で馬群を捌くのがうまい騎手に乗り替わるのはプラス。
推奨度: ☆☆
ダノンラスター
◆AP指数 35
◆推定FP 9位
◆推定SP 10位
東京芝2000mの新馬戦を勝ち上がり、AP指数35、SP指数±0。メンバーの中でかなり見劣る。
東京芝2000mの新馬戦から東スポ杯に直行した馬は1頭、13年ラングレー3人気4着のみ。このときAP指数30なので、当馬のAP指数35というのは判断に迷う。
鞍上はモレイラ(S)が継続。手の内に入れており、心強い。
スローの瞬発力戦を勝ち上がりなので、静観が賢明。
推奨度: ☆
ナイママ
◆AP指数 67 Q+
◆推定FP 9位
◆推定SP 14位
札幌2歳Sでニシノデイジーにタイム差なしの2着、AP指数67をマーク。
ニシノデイジーと同じく札幌2歳S経験馬ではAP指数が過去最高から1ポイント低い状態で出走することになるので、注目している。
鞍上は五十嵐(N)→柴田大(D)乗り替わり。少しプラス。
ここ2戦、速い流れを経験し、しぶとい脚を使っているので馬が覚醒している可能性はある。
推奨度: ☆☆☆
ホウオウサーベル
◆AP指数 39
◆推定FP 4位
◆推定SP 8位
新潟芝1800mの新馬戦をAP指数39、SP指数+1で勝ち上がり。
新潟芝1800mの新馬戦勝ち馬は過去5年で0-0-2-2、15年マイネルラフレシア6人気3着、13年クラリティシチー5人気3着がおり、AP指数39、SP指数+6以上が条件で、当馬はクリアできず。
鞍上はM.デムーロ騎手(S)が継続で心強い。
メンバーの中ではAP指数は見劣りするので軽視したい。
推奨度: ☆
ルヴォルグ
◆AP指数 44
◆推定FP 5位
◆推定SP 10位
今回と同じ舞台となる東京芝1800mの新馬戦をAP指数44、SP指数±0で勝ち上がり。
東京芝1800m新馬戦勝ち馬は過去5年で1-1-0-2、14年サトノクラウン4人気1着、14年アヴニールマルシェ1人気2着がいる。当馬のAP指数、SP指数は14年の両馬をしのいでおり、期待が持てる。
鞍上はルメール騎手(S)→ムーア騎手(N)乗り替わりで問題なさそう。
推奨度: ☆☆
展開とまとめ
AP競馬新聞の展開欄を見てみます。
ハナにこだわる馬が多く、先行争いが激しくなりそうです。AP競馬新聞のペース予想は、H想定です。過去5年で推定SP3位以内が4勝、AP指数3位以内が3勝とAP指数、推定SPの上位が好走する傾向が強いので、そのあたりを中心に考えていきたいです。
[推奨度]
☆☆☆☆☆ なし
☆☆☆☆ なし
☆☆☆ ②③⑪
☆☆ ④⑥⑦⑮
☆ ⑨⑫
脚質と騎手特性に不安を抱えますが②ニシノデイジー、前走でニシノと差のない競馬をした⑪ナイママ、AP指数が一枚見劣りする③カテドラルと甲乙つけがたいです。この3頭を中心に考えていきたいレースです。
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