『推定SP』とは? ~隠れたいい脚を使う馬をあぶり出せ!?

AP競馬新聞の根幹を成すもの、それが3つの指数、『AP指数』、『推定FP』、『推定SP』

今回は『推定SP』の算出方法と使い方を紐解いていきましょう。

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本当にいい脚を使える馬を『推定SP』であぶり出せ!

0.『AP指数』はスローペースに弱い!?

スピード指数は、スローペースに弱い

スピード指数を骨格としている『AP指数』も、やはりスローペースの影響を受けます。

これは、ある条件のペース別に、AP指数の平均値をグラフ化したものです。縦軸にAP指数、横軸にペースを示しており、右へいくほどスローになります。このグラフからもペースが落ちると相対的にAP指数が下がっていくことが分かります。

しかし実際には、AP指数が低くても、好走することもあり、AP指数だけでは説明のつかない結果にジレンマを抱えていました。

そこで着目したのが上がりタイムです。

AP競馬新聞にも上がりタイムは、過去走戦績欄(赤枠)に載っています。

これを使って、ペースによらず能力比較できる方法があるのではないかと考えました。

これが足掛け1年に及ぶ『推定SP』開発の始まりでした。

1.過去レースの上がりのスピードを指数化する

まず取り組んだのが、各馬の上がりのスピードの指数化です。FP指数を算出したときの要領で、上がりのスピード『LP指数』を算出します。

【LP指数算出式】

LP指数=(後半3F基準タイムー後半3Fタイム)+馬場指数×距離補正×600/今回距離

◆後半3F基準タイム

各コースのクラス別に設定した基準タイム。過去の該当レースの後半3Fタイムの平均値を加工して使う。

◆後半3Fタイム

各馬の後半3Fタイム。

◆馬場指数

馬場の時計の出やすさを示す指数。

◆距離補正

指数1ポイントは距離によって重みが違うため、距離による補正をする。

こうして算出した『LP指数』は、AP競馬新聞の過去走欄に掲載しています。(水色枠

LP指数はFP指数と同様に、客観的に後半3Fタイムを評価できます。本当に速い上がりを使える馬を見つけ、上がりの速い競馬になるならば、高いLP指数をマークした馬を狙うという使い方です。

LP指数は一定の効果を発揮できましたが、その効果は限定的でした。

なぜならば、『LP指数』は後半3Fタイムを元に算出されているので、前半緩ければ高く出て、逆に前半が速くて、上がりが伸びない、LP指数が低く出ることもあります。

『AP指数』と同じく、ペースにより指数の価値が変わる弱点。やはり、ペースによらず、という課題を克服しなければなりませんでした。

『AP指数』について詳しくお知りになりたい方は、こちらをご覧ください。

2. 隠れたいい脚を使った馬を探す『SP指数』

ペースによらず能力比較を行うためには、ペースに応じた基準で測ればよいのではないか?

1つの基準で測るから、ペースの影響を受け、指数にばらつきが出る。

例をあげてみましょう。同じレースで後半3Fタイム34秒をマークした馬が2頭いたとします。2頭のLP指数を出すと、当然、同じLP指数になります。かといって、この2頭の能力は同じでしょうか?

仮にA、Bとし、ここで2頭の前半3Fタイムは次のようにだったとします。

A:36秒

B:34秒

この条件がつくと、誰でも分かるかと思います。BのLP指数の方が価値がありますね。限界はありますが、前半3Fタイムが遅くなれば、それだけ後半3Fタイムは速く出やすくなります。

これは、基準後半3Fタイムが1つしか設定されていないために発生する問題です。そこで、測るモノサシ(基準)をペースに応じて変えることが必要になってきます。

前半3Fタイムに応じた基準後半3Fタイムを設定しても良いのですが、前半3Fタイムは馬場の影響を受け、タイムの良し悪しがばらつきます。

馬場の影響を加味して、その問題を解決している『FP指数』、『LP指数』を使い、モノサシ作りに入りました。

FP指数別にLP指数の平均値を取っていくと、京都芝1600m3歳未勝利戦の場合は、次のようになります。

縦軸にLP指数、横軸にFP指数を取り、右へ行くほどペースが速いことを示しています。LP指数の平均値(灰色の実線)は、右肩下がりに下がっていき、ペースが速くなるほどLP指数も出にくくなることが分かります。

このLP指数平均の特性は荒れているので、特性をならしてFP指数に応じた基準LP指数特性を決めます。それが、青色の実線です。この基準LP指数から『SP指数』は次のように導きます。

【SP指数算出式】

SP指数 = LP指数 - 基準LP指数

算出式にするほどでもないですね。

大変だったのは、基準LP指数特性を決める作業でした。平均LP指数は自動計算で出せましたが、基準LP指数は特性をならす作業は、すべて手作業です。SP指数の出方と実績を比較し、微調整を加え、すべてのコース、条件での基準LP特性を作成完了には半年を費やしました。

『SP指数』はAP競馬新聞に掲載されています。(緑枠

FP指数に応じた基準LPより算出していますから、『SP指数』はペースによらずどの程度の末脚を使ったかを評価できます。

『FP指数』について詳しくお知りになりたい方は、こちらをご覧ください。

3.今回のペースで使える脚を予測する『推定SP』

いよいよ、今回のレースでマークするであろう『SP指数』を推定していきます。

過去走より、その馬がマークしたFP指数とLP指数が算出できていますので、FP指数に応じたLP指数を推測することが可能です。推定FPの説明でも使ったベステンダンクを例にとってみます。

FP LP
前走 -9 +5
2走前 -6 -4
3走前 +5 -1
4走前 不能 不能

推定FPが『-1』だったので、過去走のFP指数とLP指数の特性から、LP指数は『-3』と推定できます。今回の条件が過去走と異なる場合は、補正を入れて使います。

推定FPと推定したLP指数から、前項で説明した基準LP指数より、推定SPを算出します。このレースのベステンダンクの推定SPは『-5』でした。

実際のレースでは、ベステンダンクはFP指数『±0』、SP指数『-2』で走破しており、想定よりも若干優れたSP指数を発揮したことになります。

余談になりますが、推定FP通りのFP指数をマークしているが、推定SPからかけ離れた数値を出している場合があります。この場合は、馬のデキが良かった/悪かったか、レース中に何かトラブルがあったと考え、注意深くリプレイを観るようにしています。

いかがでしたか?『推定SP』は他の指数とはひと味違う特徴があります。

1.上がり3Fタイムに表れない、いい脚を使う馬を見つけられる

2.レース後、SP指数と比較することで力を発揮できたのか判断できる

SP指数、推定SPはAP競馬新聞に掲載されています。まずはバックナンバーでどんなものか手に取ってみてください!

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